Windowsのインターネット接続の共有機能での
無理やりLAN Windows2000
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ドリームキャストでPCと同時に別回線ではなく同じ回線からインターネットに出たり、フレッツISDNが適用される状態でインターネットに出るにはSDNルーター/IPルーター/ローカルルーター環境であれば、ブロードバンドアダプタ(BBA)をルーターのHUB部分もしくはHUBに接続すれば簡単にインターネットに出れるのですが、ルーター環境ではない場合はそうもいきません。
うちは基本的にルーターにBBAを接続するのを勧めているんですが(余計なOS類を経由しない分安定するので)、なんかWindows98SE/Me/2000にあるインターネット接続の共有機能を使ったらTA環境でもPC経由でネットに出れたと言う話が多かったので実験してみました。
※接続共有を設定する前に、接続共有を実行しているマシンの安全のためにマイクロソフトの初心者向けセキュリティ情報ページ「ホームユーザー向け セキュリティ対策 早わかりガイド」で必要なセキュリティパッチを調べて入れておいてください。
WindowsUpdateでセキュリティ以外のアップデートパッチも入れたほうが良いでしょう。
※フレッツADSLで接続共有を設定する場合、NTT東のADSLモデム-MNがファームウェアVer R8.08.50(NTT東:詳細とダウンロード)からリンク速度表示機能としてIPアドレス192.168.0.1を使用しています。このIPアドレスは接続共有で使用するゲーム機接続側LANカードに割り当てられるIPアドレスと同一で、使用されていると接続共有を正常に設定終了できません。
対策としてADSLモデムにIPアドレス変更機能があれば例として192.168.1.1などに変更しましょう。
ADSLモデムにIPアドレス変更機能が無い場合は接続共有の設定時に一時的にADSLモデムの電源を切る、ADSLモデムへのLANケーブルを抜く、ADSLモデムを接続しているLANカードのローカルエリア接続アイコンを無効にしておくなどして接続共有の設定を終了させ、その後でゲーム機側LANカードのローカルエリア接続アイコンのIPアドレス設定(192.168.0.1になっています)を192.168.1.1などに変更しADSLモデムの電源を入れる、ADSLモデムへのLANケーブルを接続する、ADSLモデムを接続しているLANカードのローカルエリア接続を有効に戻すなどを行いましょう。
上記設定を行った場合はWindowsXP/2000の仕様でゲーム機側は自動設定ができなくなるので手動設定を行いましょう。
しかし、ここまで設定をして接続共有を設定するくらいならブロードバンドルーターを購入したほうがいいと思います。IPアドレスとして192.168.0.1を設定してしまうNTTにも困ったものです……
フレッツADSLモア対応ADSLモデムMN2とMS2にも同じ問題がある可能性が高いです。
別OSでの接続共有
ページ内目次
Windows2000Proでの設定例
注意事項
インターネットセキュリティソフトなどのファイアーウォール機能を使うと接続共有に失敗することが多いです。接続共有に対応したファイアーウォールソフトを使うか、ファイアーウォールソフトの機能を停止させてから接続共有を行いましょう。
ファイアーウォールソフトの設定についてはサポートしませんのでそのつもりで。
※フレッツADSLなどのPPPoE接続で、フレッツ接続ツール(NTT以外ではその会社の接続ツール)とMTU変更ツールでMTUを変更した状態でWindows2000の接続共有を使用すると、接続共有を実行したパソコン自身のMTUは設定したMTUになりますが、接続共有を実行したパソコンに接続しているほかの機器(DCなど)のMTUは1500になります。この状態では見れないホームページなども多発します。
1500/4は375で4の倍数のMTUではありますが、DC版PSOサーバーへの通信の途中のネット上にはMTU1500での通信を通さない機器もあり(NTTの標準的MTUである1454さえ通らない所もあります)PSOをプレイする場合はキャラ破損の危険性が高いです。
Windows98SE/Meでは接続共有のICSMTUを変更する(設定ツールかレジストリ設定が必要)ことが可能ですが、Windows2000では不可能です。ということでPPPoEを利用した環境でWindows2000の接続共有でDC版PSOをプレイする場合はRASPPPOEを使用して接続することが必須になります。
※GC版PSOではフレッツ接続ツールで接続共有すると、ゲームのプレイに問題は出なくても内蔵ブラウザでのライセンス購入に問題が出るようです。出来るだけRASPPPOEを使用して接続共有を設定してください。
必要なもの
- DC用ブロードバンドアダプタ(http://www.csi.co.jp/dcで直販のみで販売中)
- できればドリームパスポートプレミヤもしくは体験版、セガカラDCやPSOver2やクレイジータクシー2などのBBA対応ソフト内蔵ブラウザ。ブロードバンドパスポートよりエラーチェックが親切です。
- Windows2000Proの動作しているパソコン
- 上記パソコンで利用できるLANカード(ISA/PCI/PCカードなどで10Mbps対応のもの。本体に内蔵されていれば必要なし)
- クロスLANケーブル(出来ればストレートLANケーブル2本とHUB)
- パソコンでネットに接続するためのターミナルアダプタ(TA。この場合はアナログポートの数は問題ない)。アナログモデムでもOK。LANカードを2枚挿していればCATVやxDSL(ADSLやSDSLなど)でもOKです。
DCにBBAを接続する前準備
ドリームキャストでユーザー登録及びISAOネットへの登録をしてない場合は登録しておく。ISAOネットへの登録はドリームキャストを使う上での身分証明のようなものなので、ドリームキャストで課金のあるネットゲームを遊ぶ場合には事前に登録しておく必要があります。
ISAOネットを接続に使用しないのであれば料金コースは従量制を選んでおきましょう。そうしておくと余計な料金は一切かからなくなります。
この登録はモデムを接続してドリームパスポート3で一般電話回線で登録するか、BBAの場合はドリームパスポートプレミヤを使って登録する必要があります。ちなみにセガはモデムでの登録を推奨しています。
ハードの準備
- パソコンにLANカードを接続してドライバをインストールする。
- ドリームキャストにBBAを接続する。
- BBAにクロスLANケーブルを接続して、反対側をパソコンのLANカードに接続する。
パソコン側の準備
※この設定を行う前に目的とする接続(ISDNならダイヤルアップ接続、フレッツADSLなら接続ツールかRASPPPOE)で接続できることを確認しておいてください。確認してないと接続できないのが接続の問題か接続共有の問題か原因がわかりにくくなります。
※BBAをクロスケーブルでLANカードに直結している場合、設定を始める前にDCの電源を入れてBBA対応ブラウザなどを起動しておいてください。HUB経由ならHUBの電源を忘れずに入れておきましょう。Windows2000は共有先のLANカードが機器と接続されているかを確認しているので、お互いで通信が行える状態でないと設定の完了ができません。
-
コントロールパネルの"ネットワークとダイアルアップ接続"を開き、接続に使用する接続アイコンのプロパディを開きます。

共有タブを選び、"この接続でインターネット接続の共有を有効にする"のチェックをONにします。DCからの接続でネット側に自動的に接続したい場合は"オンデマンドダイアリングを有効にする"にチェックを入れましょう。
赤丸で囲んでいる部分はLANカードが1枚のみの場合はグレーアウトしていて、LANカードが2枚以上挿してある場合にしか選択できません。選択できる場合はDCを接続した側のLANカードを選択しましょう。
OKを押せば設定完了です。これで使える状態になっています。
※共有時に使用する接続アイコンは
- アナログモデム、ISDN(フレッツISDN含む)、RASPPPOE使用時 → ダイアルアップアイコン
- CATV、一部ADSL(ヤフーBBなど) → 該当する接続で使用しているLANカードのローカルエリア接続アイコン
- フレッツ接続ツールやDION接続ツール → ツールインストール時に作成されたローカルエリア接続アイコン(プロパティ表示がNTS Enternet P.P.P.o.E Adapterなどになっています)
になります。
※共有を有効にしてOKを押すとエラーになる場合があります。この場合はWindows2000を再起動してそのあとに設定し直して下さい。どういう操作をするとなりやすいかというと、共有設定済みの接続アイコンの共有を無効にした直後に他の接続アイコンで共有を有効にしようとしたときになりやすいようです。接続先を切り替える場合は、無効にせず変更先の接続アイコンで共有を有効にしましょう。これで前の接続アイコンの共有は解除されます。
BBAの設定
ブロードバンドパスポートでBBAを設定します。インターネット接続の共有機能で設定されるものを使用するのでほとんどが自動設定です。
固定する必要がある場合は必要な設定を調べてそれを入力しましょう。
自動設定の場合
- IPアドレス:自動設定。
- デフォルトゲートウェイ:自動設定
- サブネットマスク:自動設定
- ブロードキャストアドレス:自動設定
- プライマリDNS:自動設定
- セカンダリDNS:自動設定
- Proxyサーバー:使いたいものがあったら入力
- メールアカウント関連:BBAを使用しているDCで読み書きしたいメールアカウントのものを設定
- スタートページ:"つなぐ"で接続した直後に表示したいページのURLを入力
- コンピューター名:未入力。好みで適当なものを入れてもよい。
固定設定の場合
- IPアドレス:192.168.0.2〜192.168.0.254の間の他の機器と重複しないもの。
- デフォルトゲートウェイ:192.168.0.1
- サブネットマスク:255.255.255.0
- ブロードキャストアドレス:192.168.0.255
- プライマリDNS:192.168.0.1もしくはプロバイダのプライマリDNS
- セカンダリDNS:自動設定もしくは192.168.0.1かプロバイダのセカンダリDNS
- Proxyサーバー:使いたいものがあったら入力
- メールアカウント関連:BBAを使用しているDCで読み書きしたいメールアカウントのものを設定
- スタートページ:"つなぐ"で接続した直後に表示したいページのURLを入力
- コンピューター名:未入力。好みで適当なものを入れてもよい。
接続
自動接続に設定していない場合は、ここで回線を接続しておきましょう。接続共有を有効にしたダイアルアップ設定を開いて接続します。自動接続を選んだ場合は必要なときに接続されるので気にしなくてもいいです。
ドリームキャストにブロードバンドパスポートを入れて接続してみましょう。インターネットにあるページが表示できたらそれで成功です。あとはBBA対応ソフトで遊びましょう。
うまく接続できない場合はこのページ下部の補足情報も見て対策を試してみましょう。
※Windows2000はLANの接続状態を監視しているので、BBAでの通信が開始するまではBBAと接続しているLANカードのローカルエリア接続アイコンに×が付きます。通信を開始すれば×が消えるので気にしないように。逆に考えると通信を始めても×が消えないということは、設定もしくはLANカードとBBAの通信に失敗しています。いろいろ確認しましょう。
※注意:この状態はルーターを経由してるのと同じ状態なので、BBA対応でも特殊なソフトは動かないことがあるので気をつけましょう。カルドセプト2とアウトトリガーがポートフォワード必須、エアロダンシングiがプレイ不可です。
ソフマップにてWindowsXP/2000取り扱い中
おまけ:Windows2000でのポートフォワード(静的IPマスカレード)設定
Windows2000でポートフォワード(静的IPマスカレード)を設定したい場合以下の方法で設定できます。
BBAの設定でDCのIPアドレスを固定します。192.168.0.2〜192.168.0.254の間のほかの機器と重ならないIPアドレスを設定します。この場合DNSやデフォルトゲートウエィを正しく設定してください。
- コントロールパネルの"ネットワークとダイアルアップ接続"を開き、接続に使用する接続アイコンのプロパディを開きます。

共有タブを選び、設定ボタンを押します。

サービスタブを選び、追加ボタンを押します。

サービス名には自分が設定を判別するのに判りやすい自由な名前を付けましょう。サービスのポート番号へはポートフォワード(静的IPマスカレード)を設定したいポート番号を、プロトコルはそのポートで設定が必要なプロトコル名を選びます。
"プライベートネットワーク内のサーバーコンピュータの名前またはアドレス"には、DCに設定したIPアドレスかDCに設定したコンピュータ名を入力します。DCにコンピュータ名を設定しておくと、DCのIPアドレスを固定せずに済んでいいかもしれません。
これを必要な回数繰り返して設定しましょう。
ソフト別情報
- カルドセプト2
- BBAのIPアドレスを固定し、上のほうの「おまけ:Windows2000でのポートフォワード(静的IPマスカレード)設定」かWiNeTips "複数台同時接続&LAN共有"設定事例集 for Windowsの5-6や5-7-6を参考に、UDPのポート50000とUDPのポート12079をDCに来るようにポートフォワード(静的IPマスカレード)設定をしましょう。
この設定をしない場合はチャットはできてもゲームができないようです。
Windows2000の場合は上記ページにも書いてあることですが、接続アイコンの共有タグにある設定ボタンのアプリケーションタブではなくサービスタブなので注意しましょう。
- アウトトリガー
- BBAのIPアドレスを固定し、上のほうの「おまけ:Windows2000でのポートフォワード(静的IPマスカレード)設定」かWiNeTips "複数台同時接続&LAN共有"設定事例集 for Windowsの5-6や5-7-6を参考に、UDPのポート2000をDCに来るようにポートフォワード(静的IPマスカレード)設定をしましょう。
Windows2000の場合は上記ページにも書いてあることですが、接続アイコンの共有タグにある設定ボタンのアプリケーションタブではなくサービスタブなので注意しましょう。
上記2つのソフトについてはBBAでの静的IPマスカレードポート設定一覧にWindows98SE/MEでの接続共有用の静的IPマスカレード(ポートフォワード)での一部ソフト用の設定REGファイルを置きました。設定が面倒/出来ないひとはどうぞ。Windows2000ではREGファイルが使えないので上の方の説明を参考に自分で設定しましょう。
使用前にこのページでの説明を参考にDC+BBAのIPアドレスを192.168.0.100に設定しておいてください。
補足情報
- BBAの設定が自動の場合でブラウザや対応ゲームで、DHCPでのIPアドレス取得に失敗したというメッセージが出る場合は、LAN
カードのドライバを最新のものにしたり(販売メーカーのドライバではなく、LANチップメーカーの配布ドライバに変えるなど)、LANカードの通信速度設定を10Mbps半二重(half)に固定したり、クロスLANケーブルでの接続をやめHUBとストレートケーブルにするか、最悪な場合はLANカードを変更してみてください。LANケーブルが断線していないかの確認も忘れずに。
BBAの設定を自動設定から手動にすることでエラーメッセージは出なくなりますが根本的な解決にはならないことが多いです。
ちなみにLANカードの速度設定はWindows2000Proの場合、コントロールパネルのネットワークとダイアルアップ接続のローカルエリア接続(名前を変更している場合はそれを選ぶ)のプロパティ、構成ボタンの詳細設定にあります。
- 接続共有の設定がうまくいかない場合には、接続共有の解除→再起動→再設定の順に行ってみてください。LANカードのドライバを更新する場合もこの手順を守りましょう。接続共有を実行したままLANカードのドライバを更新するとOSが混乱するようです。
Windows2000は再起動の必要が少ないOSですが、まれに再起動しないと設定を続行できないことがあります。
- IEEE1394(iLink)付属のバイオで接続共有を行う場合は、デバイスマネージャーでIEEE1394を使用禁止にするか、コントロールパネル→ネットワークでIEEE1394アダプタのIPアドレスを変更しておいたほうがいいかもしれません。
おまけ
インターネット接続の共有を設定した状態では、使用しているLANカードのIPアドレスは192.168.0.1、サブネットマスクは255.255.255.0が設定されます。
さらにDHCPサーバー機能とDNS伝達機能が設定され、接続を共有する機器にはIPドレス192.168.0.2〜192.168.0.254の範囲でサブネットマスク255.255.255.0、ブロードキャストアドレス192.168.0.255、デフォルトゲートウェイ192.168.0.1、DNS192.168.0.1が設定されるようです。
変更するには標準では設定ツールがないのでレジストリをいじる必要がありますが、多少は変更が可能なようです。海外サイトで設定ツールが配布されているという話もあります。
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智ねっと