Windowsのインターネット接続の共有機能での
無理やりLAN WindowsMe
[ トップページ > LAN > DCLAN > 接続共有 WindowsMe ]
ドリームキャストでPCと同時に別回線ではなく同じ回線からインターネットに出たり、フレッツISDNが適用される状態でインターネットに出るにはSDNルーター/IPルーター/ローカルルーター環境であれば、ブロードバンドアダプタ(BBA)をルーターのHUB部分もしくはHUBに接続すれば簡単にインターネットに出れるのですが、ルーター環境ではない場合はそうもいきません。
うちは基本的にルーターにBBAを接続するのを勧めているんですが(余計なOS類を経由しない分安定するので)、なんかWindows98SE/Me/2000にあるインターネット接続の共有機能を使ったらTA環境でもPC経由でネットに出れたと言う話が多かったので実験してみました。
別OSでの接続共有
ページ内目次
WindowsMeでの設定例
※接続共有を設定する前に、接続共有を実行しているマシンの安全のためにマイクロソフトの初心者向けセキュリティ情報ページ「ホームユーザー向け セキュリティ対策 早わかりガイド」で必要なセキュリティパッチを調べて入れておいてください。
WindowsUpdateでセキュリティ以外のアップデートパッチも入れたほうが良いでしょう。
注意事項
- インターネットセキュリティソフトなどのファイアーウォール機能を使うと接続共有に失敗することが多いです。接続共有に対応したファイアーウォールソフトを使うか、ファイアーウォールソフトの機能を停止させてから接続共有を行いましょう
ファイアーウォールソフトの設定についてはサポートしませんのでそのつもりで。
- 接続共有は最低1つ以上のLANカード相当のハードウェアが内蔵/拡張されてドライバがインストール済みでないと設定できません。必要なものを揃えていない状態でお試しに設定を行うなどというのは無理です。
PPPoE接続(フレッツADSL/Bフレッツ)での注意事項
フレッツ接続ツールを使用して接続する場合はICSMTUの設定を忘れずに(フレッツ接続ツールに関する説明のページを参照)。RASPPPOEを使用する場合もMTUの設定を忘れず行いましょう。
PPPoE接続(フレッツADSL/Bフレッツ)以外では関係ありません。
必要なもの
- DC用ブロードバンドアダプタ(http://www.csi.co.jp/dcで直販のみで販売中)
- できればドリームパスポートプレミヤもしくは体験版、セガカラDCやPSOver2やクレイジータクシー2などのBBA対応ソフト内蔵ブラウザ。ブロードバンドパスポートよりエラーチェックが親切です。
- WindowsMeの動作しているパソコン
- 上記パソコンで利用できるLANカード(ISA/PCI/PCカードなどで10Mbps対応のもの。本体に内蔵されていれば必要なし)
- クロスLANケーブル(出来ればストレートLANケーブル2本とHUB)
- パソコンでネットに接続するためのターミナルアダプタ(TA。この場合はアナログポートの数は問題ない)。アナログモデムでもOK。
LANカードを2枚挿していればCATVやxDSL(ADSLやSDSLなど)でもOKです(USBのADSLモデムやCATVモデムの場合はLANカード1枚でOK……ってなんもこんなこと書かせんでもねぇ(苦笑))
LANカードを2枚使用する場合は、違う製品もしくは違うLANチップを搭載したものにすることを勧めます。同じものにすると設定時に判別に困ることになります。
DCにBBAを接続する前準備
ドリームキャストでユーザー登録及びISAOネットへの登録をしてない場合は登録しておく。ISAOネットへの登録はドリームキャストを使う上での身分証明のようなものなので、ドリームキャストで課金のあるネットゲームを遊ぶ場合には事前に登録しておく必要があります。
ISAOネットを接続に使用しないのであれば料金コースは従量制を選んでおきましょう。そうしておくと余計な料金は一切かからなくなります。
この登録はモデムを接続してドリームパスポート3で一般電話回線で登録するか、BBAの場合はドリームパスポートプレミヤを使って登録する必要があります。ちなみにセガはモデムでの登録を推奨しています。
ハードの準備
- パソコンにLANカードを接続してドライバをインストールする。
- ドリームキャストにBBAを接続する。
- BBAにクロスLANケーブルを接続して、反対側をパソコンのLANカードに接続する。
パソコン側の準備
-
※この設定を行う前に目的とする接続(ISDNならダイヤルアップ接続、フレッツADSLなら接続ツールかRASPPPOE)で接続できることを確認しておいてください。確認してないと接続できないのが接続の問題か接続共有の問題か原因がわかりにくくなります。

スタートメニューからプログラム→アクセサリ→通信→ホームネットワークウィザードを実行しましょう(Win98SEにはありません)
見当たらない場合はコントロールパネルのアプリケーションの追加と削除のWindowsファイルで、通信→インターネット接続の共有をインストールしましょう。インストールが終わるとホームネットワークウィザードを実行した状態になります

パソコンからインターネットに接続すする方法を設定します。
「次のデバイスを使って、インターネットに接続する」を選び、選択肢の中から通常パソコンでの接続で使っている接続方法を選びます(下記の※参照)
BBAと接続するために接続してあるLANカードも選択肢として表示されますが、間違えて選ばないように。
※選択する接続元は
- アナログモデム、ISDN(フレッツISDN含む)、RASPPPOE使用時 → ダイアルアップネットワーク
- CATV、一部ADSL(ヤフーBBなど) → 該当する接続で使用しているLANカード
- フレッツ接続ツールやDION接続ツール → ツールインストール時に作成されたネットワークアダプタ(表示がNetwork TeleSystems P.P.P.o.E. Adapter (NTSP3)などになっています)
になります。変更は右下のタスクトレイにある接続共有のアイコンから可能なので、接続共有のアンインストールと再インストールの必要はありませんが設定変更後はOS再起動の必要があります。

「はい、インターネット接続を共有する」を選んで、選択肢の中からBBAを接続するLANカードを選びます。

パソコン側での接続をダイヤルアップを選んだ場合は(TAでの接続やRASPPPOE使用時)インターネット接続に使用するパソコンの接続方法を選択します。CATV/ADSL(フレッツ接続ツール)/光でLANで接続する方法を選んだ場合は表示されません。
うちの場合は勝手に接続されると気持ち悪いのと、パスワードを記憶させるのが嫌なので(身内や他人に勝手に接続されたりする可能性がある)、「自動的にインターネットに接続する」は選びません。
自動的に接続されたほうが便利だったり、パスワードを記憶させるのに抵抗がない人は自動的に接続されるように設定しましょう。
※自動接続ではDC側の通信に失敗しやすいのでできるだけPC側で回線を接続してからDCで回線を接続してください。

これは接続を共有する側のパソコンを設定する起動フロッピーディスクを作成する選択なので、必要ありません。設定する必要のあるパソコンがあっても手動で設定すればいいので必要ないといえばないような……

設定完了です。「完了」を押して再起動の確認があるので再起動しましょう。
WindowsXPはWindows2000系なので接続共有の設定で再起動の必要なし?ソフマップにて取り扱い中
BBAの設定
ブロードバンドパスポートでBBAを設定します。インターネット接続の共有機能で設定されるものを使用するのでほとんどが自動設定です。
固定する必要がある場合は必要な設定を調べてそれを入力しましょう。
自動設定の場合
- IPアドレス:自動設定。
- デフォルトゲートウェイ:自動設定
- サブネットマスク:自動設定
- ブロードキャストアドレス:自動設定
- プライマリDNS:自動設定
- セカンダリDNS:自動設定
- Proxyサーバー:使いたいものがあったら入力
- メールアカウント関連:BBAを使用しているDCで読み書きしたいメールアカウントのものを設定
- スタートページ:"つなぐ"で接続した直後に表示したいページのURLを入力
- コンピューター名:未入力。好みで適当なものを入れてもよい。
固定設定の場合
- IPアドレス:162.168.0.2〜192.168.0.254の間の他の機器と重複しないもの。
- デフォルトゲートウェイ:192.168.0.1
- サブネットマスク:255.255.255.0
- ブロードキャストアドレス:192.168.0.255
- プライマリDNS:192.168.0.1もしくはプロバイダのプライマリDNS
- セカンダリDNS:自動設定もしくは192.168.0.1かプロバイダのセカンダリDNS
- Proxyサーバー:使いたいものがあったら入力
- メールアカウント関連:BBAを使用しているDCで読み書きしたいメールアカウントのものを設定
- スタートページ:"つなぐ"で接続した直後に表示したいページのURLを入力
- コンピューター名:未入力。好みで適当なものを入れてもよい。
接続
パソコンを起動すると右下のタスクトレイに見慣れないアイコンが増えていると思います。それがインターネット接続の共有のアイコンです。多少の制御が出来ます。
自動接続に設定していない場合は、ここで回線を接続しておきましょう。適当なダイアルアップ設定を開いて接続します。自動接続を選んだ場合は必要なときに接続されるので気にしなくてもいいです。
ドリームキャストにブロードバンドパスポートを入れて接続してみましょう。インターネットにあるページが表示できたらそれで成功です。あとはBBA対応ソフトで遊びましょう。
うまく接続できない場合はこのページ下部の補足情報も見て対策を試してみましょう。
※注意:この状態はルーターを経由してるのと同じ状態なので、BBA対応でも特殊なソフトは動かないことがあるので気をつけましょう。カルドセプト2とアウトトリガーがポートフォワード必須、エアロダンシングiがプレイ不可です。
おまけ
BBAでの静的IPマスカレードポート設定一覧にWindows98SE/MEでの接続共有用の静的IPマスカレード(ポートフォワード)での一部ソフト用の設定REGファイルを置きました。
設定が面倒/出来ないひとはどうぞ。
使用前にこのページでの説明を参考にDC+BBAのIPアドレスを192.168.0.100に設定しておいてください。
ソフト別情報
- カルドセプト2
- BBAのIPアドレスを固定し、「はげさん」のWiNeTips 「複数台同時接続&LAN共有」設定事例集 for Windowsの5-6や5-7-6を参考に、UDPのポート50000とUDPのポート12079をDCに来るようにポートフォワード(静的IPマスカレード)設定をしましょう。
この設定をしない場合はチャットはできてもゲームができないようです。
Windows2000の場合は上記ページにも書いてあることですが、接続アイコンの共有タグにある設定ボタンのアプリケーションタブではなくサービスタブなので注意しましょう。
- アウトトリガー
- BBAのIPアドレスを固定し、「はげさん」のWiNeTips 「複数台同時接続&LAN共有」 設定事例集 for Windowsの5-6や5-7-6を参考に、UDPのポート2000をDCに来るようにポートフォワード(静的IPマスカレード)設定をしましょう。
Windows2000の場合は上記ページにも書いてあることですが、接続アイコンの共有タグにある設定ボタンのアプリケーションタブではなくサービスタブなので注意しましょう。
上記2つのソフトについてはBBAでの静的IPマスカレードポート設定一覧にWindows98SE/MEでの接続共有用の静的IPマスカレード(ポートフォワード)での一部ソフト用の設定REGファイルを置きました。設定が面倒/出来ないひとはどうぞ。Windows2000ではREGファイルが使えないので上の方の説明を参考に自分で設定しましょう。
使用前にこのページでの説明を参考にDC+BBAのIPアドレスを192.168.0.100に設定しておいてください。
補足情報
- BBAの設定が自動の場合でブラウザや対応ゲームで、DHCPでのIPアドレス取得に失敗したというメッセージが出る場合は、LAN
カードのドライバを最新のものにしたり(販売メーカーのドライバではなく、LANチップメーカーの配布ドライバに変えるなど)、LANカードの通信速度設定を10Mbps半二重(half)に固定したり、クロスLANケーブルでの接続をやめHUBとストレートケーブルにするか、最悪な場合はLANカードを変更してみてください。LANケーブルが断線していないかの確認も忘れずに。
BBAの設定を自動設定から手動にすることでエラーメッセージは出なくなりますが根本的な解決にはならないことが多いです。
ちなみにLANカードの速度設定は、Windous98SE/Meの場合はコントロールパネル→ネットワークで表示されている一覧の、TCP/IPなどとついていないLANカードのドライバ名のプロパティ→詳細設定にあります。ドライバによっては英語表示なのでそのつもりで。
- 接続共有の設定がうまくいかない場合には、接続共有のアンインストール→LANカードのドライバの削除→LANカードのドライバのインストール→接続共有のインストールの順に行ってみてください。LANカードのドライバを更新する場合もこの手順を守りましょう。接続共有を実行したままLANカードのドライバを更新するとOSが混乱するようです。
- IEEE1394(iLink)付属のバイオで接続共有を行う場合は、デバイスマネージャーでIEEE1394を使用禁止にするか、コントロールパネル→ネットワークでIEEE1394アダプタのIPアドレスを変更しておいたほうがいいかもしれません。
ファンタシースターオンラインの2001/2/22のメンテナンス以降WindowsMeでの接続共有に限ってJPサーバーへの接続に失敗する場合があるようです。対処方法としては、コントロールパネル→ネットワークで、ダイアルアップアダプタ("TCP/IP ->"と付いていないほう)のプロパティを開き詳細設定の"IPパケットサイズ"を自動から大に変更すればいいとの情報があります。
2001/5/20現在、自動のままでも大丈夫な状態に戻っているようです。
おまけ
インターネット接続の共有を設定した状態では、使用しているLANカードのIPアドレスは192.168.0.1、サブネットマスクは255.255.255.0が設定されます。
さらにDHCPサーバー機能とDNS伝達機能が設定され、接続を共有する機器にはIPドレス192.168.0.2〜192.168.0.254の範囲でサブネットマスク255.255.255.0、ブロードキャストアドレス192.168.0.255、デフォルトゲートウェイ192.168.0.1、DNS192.168.0.1が設定されるようです。
変更するには標準では設定ツールがないのでレジストリをいじる必要がありますが、多少は変更が可能なようです。海外サイトで設定ツールが配布されているという話もあります。
[ トップページ > LAN > DCLAN > 接続共有 WindowsMe ]
智ねっと